米男子ゴルフ・RBCヘリテージ第3日(19日、米サウスカロライナ州ヒルトンヘッドアイランド、ハーバータウン・リンクス=7101ヤード、パー71)第2ラウンドの残りと第3ラウンドが行われた。58位で予選を突破した石川遼(22)=CASIO=は6バーディー、2ボギーの67と伸ばし、通算1アンダーで首位と7打差の22位に浮上した。第3ラウンドを66で回ったルーク・ドナルド(36)=英国=が通算8アンダーで単独トップに立った。松山英樹(22)=LEXUS=は通算8オーバーで前週の「マスターズ」に続きプロ入り初の2週連続予選落ちとなった。

 石川が一気に22位へ順位を上げた。「いい形でやれた。他の選手よりちょっと伸ばせたかな」。米ツアー参戦2年目で身に付けた英語力と自己主張でピンチも脱した。15番(パー5)で第2打を右に曲げて林の中へ。競技委員と英語でやりとりし、2度の救済を受けた。前方が開けた場所からの第3打を3メートルに寄せてバーディーを奪った。
石川遼 感性のゴルフで124位から予選突破ほぼ確実


昨年の米国ツアー・アジアツアー共催、CIMBクラシック2013(CIMB Classic 2013)を制してマスターズの出場権を獲得した31歳のムーアは、大会前日の和気あいあいとした雰囲気の中、2位以下に2打差をつけて優勝を飾ったが、パー3コンテストの勝者は本戦で優勝できないというジンクスもよく知っているようだ。

「怖くなんかない。誰にも分からないだろ。どこかのタイミングで誰かがその呪いを破らなくてはいけない。それが僕であってほしいよ」

「誰が予想できる? もしかしたら僕が8アンダーかなにかを記録して、ホールインワンを数回決めるかもしれない。どうなるだろうね」

 この呪いは侮れない。パー3コンテストの勝者で、その後マスターズのタイトルを獲得している選手はごくわずかで、2000年大会の覇者ビジェイ・シン(Vijay Singh、フィジー)は、パー3コンテスト優勝の6年後に本戦を制しグリーンジャケットを手にしている。1984年大会で優勝したベン・クレンショー(Ben Crenshaw、米国)は、1987年のパー3コンテストを制し、1995年のマスターズで感動のタイトル再獲得を果たしている。
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坂東奈央(宮城・東北高1年)が、バーディーなしのストレスがたまるゴルフながら83で回り、1位で決勝大会(5月9~11日、岐阜・花の木GC)に進んだ。

 「チャンスもあったんですけど、グリーン上のボールが風で動いてカップから離れてしまったこともあった」と、強風、突風が吹いたラウンドを振り返った。「風の音で集中力が切れたところがあった」と12番、17番で3パットのダブルボギーをたたいた後半を反省した。

 149センチと小柄なため、クラブはシャフトを短くして体に合わせたライ角にするなど工夫している。昨年は予選落ちを経験。「目標」という宮里藍の出身校でゴルフの名門、東北高の先輩たちから海外の話を聞き「米国でゴルフをやってみたいので、世界ジュニアに行きたい」という。「決勝大会では、粘りのゴルフをしたい。グリーン周りを練習して粘りたい」と、強調していた。
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